ペットを自宅で安置するときの正しい方法と注意点

ペットを自宅で安置するときの正しい方法と注意点

ペットが亡くなったあと、火葬や葬儀の準備を整えるまでには少し時間がかかります。
そんなときに必要なのが、「ご自宅での安置」です。
正しい方法を知っておけば、体を清潔に保ちながら、穏やかに最期の時間を過ごすことができます。

この記事では、出雲・境港エリアでペット葬儀・火葬を行うアニマルハートが、自宅で安置する際の手順や注意点を、初めての方にも分かりやすく解説します。

悲しみの中でも、心を込めて「ありがとう」を伝えられるように——
安置の準備をひとつずつ確認していきましょう。

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なぜ安置が必要なのか?その意味とタイミング

ペットが亡くなると、体は時間とともに少しずつ変化していきます。気温や湿度が高い時期は、数時間で体が硬直(死後硬直)し、体温が下がるとともに腐敗が進むこともあります。
そのため、できるだけ早く安置の準備を行うことが大切です。

安置には大きく2つの意味があります。
ひとつは、体を清潔に保ち、穏やかな状態で火葬を迎えるため。もうひとつは、家族が気持ちの整理をするための時間を作ることです。

すぐに火葬ができない場合も、正しい安置を行えば、2〜3日ほど体をきれいに保てます。

「明日の朝に火葬をお願いしたい」「家族が揃う週末に見送りたい」──
そんな時も、安置の方法を知っておくことで慌てずに行動できます。

アニマルハートでは、出雲・境港エリアで24時間対応の火葬予約を受け付けています。
「今すぐは難しいけれど、明日お願いしたい」という場合も、お気軽にご相談ください。

正しい安置方法|室温・敷物・保冷のポイント

安置は「体を清潔に保ち、穏やかに過ごしてもらうための環境づくり」です。
ポイントは、温度・姿勢・保冷の3つ。順番に見ていきましょう。

① 室温はできるだけ低く保つ

腐敗を防ぐためには、室温15℃以下が理想です。冷房を入れ、直射日光や暖房器具の近くは避けましょう。特に夏場はエアコンをつけたままにして、常に涼しい状態を保つことが大切です。

② 敷物は吸水性のあるタオルや毛布を

ペットの体の下には、厚手のタオルやペットシーツを敷きます。お腹のあたりから体液がにじみ出ることもあるため、吸水性の高い素材を使うと安心です。体を包むタオルや毛布は、普段使っていたお気に入りのものでも構いません。

③ 保冷剤・ドライアイスで体を冷やす

体を冷やすことで、体の状態を安定させられます。保冷剤をタオルに包み、お腹・首・背中の3点を中心にあてましょう。ドライアイスを使う場合は、直接皮膚に触れないよう布で包むのがポイントです。

火葬までの時間が2〜3日空く場合は、1日に数回、保冷剤を交換してください。冷やしすぎる心配はほとんどありませんが、湿気がこもらないようタオルをこまめに替えましょう。

やってはいけない安置の仕方と注意点

正しい安置方法を知るのと同じくらい大切なのが、「やってはいけないこと」を理解しておくことです。うっかりした対応が、体の変化を早めてしまったり、悲しい思い出になってしまうこともあります。

ここでは、避けるべきポイントを整理しておきましょう。

① 直射日光や暖かい部屋に置かない

日の当たる窓際や暖房のある部屋は、体温の上昇で腐敗が進みやすくなります。
できるだけ風通しがよく、冷房の効いた涼しい部屋に安置しましょう。

② 密閉空間やビニールで覆わない

体の中でガスが発生するため、密閉すると膨張や臭いの原因になります。
タオルや布で軽く覆うだけにして、通気を確保することが大切です。

③ 香りの強い花や線香をすぐ近くに置かない

バラやユリなど香りの強い花は、体臭と混ざることで不快な臭いを生むことがあります。
また、線香の煙や熱は体を乾燥させてしまうことも。
火葬の直前までは、無香料の花や常温のお供えを選ぶのがおすすめです。

④ プラスチックケースや箱の中に密閉しない

一見きれいに見えても、プラスチックは湿気がこもりやすく、体の劣化を早めてしまいます。
通気性の良い木箱や段ボール、布団の上など自然な形で安置しましょう。

⑤ 無理に体勢を変えない

死後硬直が始まった体を無理に動かすと、筋や関節が傷ついてしまいます。
安置する姿勢を決めたら、そっとそのままにしてあげることが大切です。

まとめ|正しい安置で、穏やかな旅立ちを

ペットが亡くなったとき、ご自宅での安置は「最後の家族時間」です。
悲しみの中でも正しい方法を知っておけば、焦らずに行動でき、穏やかに送り出すことができます。

この記事で紹介したポイントを、もう一度振り返りましょう。

  1. 安置は体を守り、家族の心を整える大切な時間
  2. 室温を下げ、清潔な敷物と保冷で体をやさしく守る
  3. 直射日光・密閉・香りの強い花などは避ける

この3つを意識するだけで、最期の時間を安らかに過ごしてもらえます。

アニマルハート出雲・境港会館では、住職による読経と完全個別火葬を通して、ペットとのお別れを心穏やかに迎えられるようお手伝いしています。

「どうすればいいか分からない」「夜でも来てもらえる?」──
そんなときも、どうぞ安心してご相談ください。

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